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大津波警報、広がる命令口調「避難せよ」「逃げよ」 茨城・大洗をモデル(茨城新聞) 自主性の乏しい国民だから、命令が効く、というわけかな?

2012-08-22 21:04:00

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東日本大震災時の大洗町をモデルに大津波警報の際、防災無線で呼び掛ける避難連絡を命令口調に改める動きが震災被災地で広まっていることが21日、各自治体への取材で分かった。迅速、確実な避難を促すのが狙いだ。岩手、宮城両県の沿岸27市町村のうち、既に4市町が改めたほか、10市町村が見直しを進めている。震災の際、大洗町は当初「避難してください」と丁寧に呼び掛けていたが、津波を目撃した町幹部の判断で「避難せよ」と命令口調に変更した。結果的に、津波による犠牲者は出なかった。

命令口調に改めたのは岩手県大槌町と宮城県気仙沼市、石巻市、塩釜市の4市町。甚大な被害が出た石巻市は7月、大津波警報を想定した訓練で「高台に避難せよ」と放送した。防災対策課は「『逃げなければいけない』という意識を喚起するのが目的だ」と話す。

塩釜市も6月に実施した訓練で「逃げよ」という強い口調で呼び掛けた。気仙沼市は「避難してください」から「至急、高台に避難せよ」に切り替えた。

また、岩手県釜石市や大船渡市、宮城県松島町など10市町村は、命令口調での呼び掛けを検討中か、検討する予定。松島町は震災後に住民から「緊急を要する時には、命令口調でいいのではないか」との意見も寄せられた。

一方、自治体の中には変更に慎重な意見もあった。震災後、海の様子を監視するカメラを設置した岩手県山田町は「避難してください」という文言を変更する予定はないという。同町危機管理室の白土靖行室長(52)は、海の状況を見ながら臨機応変に対応するとし「最初から命令口調だと住民が冷静さを失ってしまう可能性もある」としている。

福島県沿岸では、新地町が命令口調での呼び掛けを考えている。

本県内25の消防本部で「命令口調を採用した話は聞いていない」と県消防安全課。ただ、3月改定の県地域防災計画では、分かりやすい避難伝達の検討が盛り込まれた。

命令口調の避難呼び掛けについて、大洗町の古川稔消防長は「マニュアル化して多用すると、大津波が来なかったら“オオカミ少年”に陥る心配もある。避難伝達は臨機応変が重要」と指摘した。

 

http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13455594589645