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水に浮く浮遊型の「津波シェルター」を開発(各紙) 一家に一台ってことか。いいかも・・・

2012-09-06 19:41:24

津波シェルター「太陽2号」の中に入って確かめる住民たち(8月30日、東伊豆町役場前で)
各紙の報道によると、繊維強化プラスチック(FRP)製品会社「FRPウチヤマ」(北海道帯広市)は、津波に襲われた際にも安全に避難ができる水に浮く浮遊型「津波シェルター」を開発した。8月から販売を開始している。同シェルターは内部が二重になっており、津波に流されて回転した場合でも、中にいる人は転がらず安定する「免転構造」となっている。同社では南海トラフ巨大地震が想定される東海地方等への整備を推進するよう求めている。

津波シェルター「太陽2号」の中に入って確かめる住民たち(8月30日、東伊豆町役場前で)




 同シェルターは商品名「太陽2号」。高さ約1・4メートルの球形で、重さは約110キロ・グラム。内側は高さ1・1メートルの空間となっており、大人なら4人が入ることができる。床下には水や食料等の非常食を入れるスペースがある。外壁は20トンの圧力に耐え、外部で漏電などがあっても中には電気も通さない。逆に、携帯電話の電波は中からでも通じる。災害が発生した際は、内部の中心に通った棒を囲むように正座し、棒につかまって危機が去るのを待つ。流されて外壁が回転しても、人が座った床面が常にシェルター下部に位置して、安定する仕組み。販売価格は57万7500円。

 開発したFRPウチヤマの社長の内山浩さん(44)は静岡県東伊豆町の出身。同町では、国の有識者会議が公表した南海トラフ巨大地震の想定によると、最大14メートルの津波が来襲する可能性があるとされている。同社はシェルターを町役場で紹介した。太田長八町長ら町民約30人が実際にシェルターの中に入って、使い心地を味わった。シェルターに入った人からは「これがあれば大丈夫かも」と、津波への不安とシェルターへの期待の声があがった。

 内山さんは「一人でも多く津波から命を守るために役立ちたい。今後は、車いすに乗った人がそのまま入れるシェルターの開発も考えたい」と話している。