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中国、北京の大気汚染対応で新規則を発表へ(Reuters) 悪化日は工場閉鎖、石炭燃焼自粛、一部車種走行禁止など盛り込む

2013-01-21 15:25:58

濃いスモッグが立ち込める中国、安徽省合肥(あんきしょう、がっぴ)では、日中でも視界が非常に悪い。アレルギーやぜんそくは、今後も増加が続くだろう。
 

濃いスモッグが立ち込める中国、安徽省合肥(あんきしょう、がっぴ)では、日中でも視界が非常に悪い(1月14日)。アレルギーやぜんそくは、今後も増加が続くだろう。
濃いスモッグが立ち込める中国、安徽省合肥(あんきしょう、がっぴ)では、日中でも視界が非常に悪い(1月14日)。アレルギーやぜんそくは、今後も増加が続くだろう。


[北京 20日 ロイター] 新華社によると、中国政府は、北京の大気汚染対策で新たな規則を発表する。こうした規則は異例。中国では、大気汚染の悪化が政治に対する不満増大の原因となる可能性が浮上している。

規則は、前回臨時対策として発動された措置を正式な規則と位置づけたもの。大気汚染が適正水準を超えた日は、工場の閉鎖や石炭燃焼の自粛、一部車種の走行禁止などが含まれる。

北京では、大気汚染の水準が国際的に定められた基準ぎりぎりの日が多く、18日夜にもスモッグが市内の大半を覆う事態となった。政府はこれを受け、屋外活動を自粛するよう呼びかけた。

国内メディアは、政府当局者らが家庭でもオフィスでも高価な空気清浄設備を利用していることなどを報じ、大気汚染問題はこうした特権や格差拡大に対する国民の反発につながっている。このため、大気汚染問題は指導部にとって一段の関心事となっている。

直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度は300に達すると危険水準とされており、世界保健機関(WHO)は一日の基準として20以下を推奨している。

19日の一部市内の「PM2.5」濃度は400、先週末には755となっていた。

当局者らは当初、「PM2.5」を大気汚染指標から排除し「霧」と表現していたほか、ある当局者は、米大使館がネット上で独自に「PM2.5」濃度を公表しているのは内政干渉と批判した。

だが現在は、国営メディアが大気汚染を主要な問題として報道することが可能となっているもよう。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE90K02O20130121