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緑の壁、都市の環境改善に効果 おしゃれだし・・(National Geographic)

2013-03-28 00:43:37

植物でびっしり覆われたフランス、パリのケ・ブランリ美術館。一部の大都市では、このような緑の壁が流行している。外観が美しいだけではなく、市街地の温度低下や、騒音緩和、エネルギー消費の効率化といった利点もある。
植物でびっしり覆われたフランス、パリのケ・ブランリ美術館。一部の大都市では、このような緑の壁が流行している。外観が美しいだけではなく、市街地の温度低下や、騒音緩和、エネルギー消費の効率化といった利点もある。
植物でびっしり覆われたフランス、パリのケ・ブランリ美術館。一部の大都市では、このような緑の壁が流行している。外観が美しいだけではなく、市街地の温度低下や、騒音緩和、エネルギー消費の効率化といった利点もある。


植物でびっしり覆われたフランス、パリのケ・ブランリ美術館(写真)。一部の大都市では、このような緑の壁が流行している。外観が美しいだけではなく、市街地の温度低下や、騒音緩和、エネルギー消費の効率化といった利点もある。

さらに、モデル化による最新の研究では、ストリートキャニオン(高い建物に挟まれた空間)の大気汚染が大幅に軽減する可能性が示されている。

ドイツ、カールスルーエ大学の生物地球化学者、トーマス・ピュー(Thomas Pugh)氏率いる研究チームは、西欧のある都市を舞台に、ごく普通の植栽でコンピューターモデルを作成。風速、建物の配置といったさまざまな条件を設定して、環境にどのような化学反応が起きるか記録した。

シミュレーションの結果、1つの明確なパターンが表れた。ストリートキャニオンに設置した緑の壁が大量の二酸化窒素と粒子状物質を閉じ込め、吸収したのだ。ピュー氏によれば、いずれも人体に有害な汚染物質だという。

車の排出ガス削減に比べ、汚染物質を閉じ込め、吸収する方法についてはあまり関心が向けられていないとピュー氏は言い添えている。緑の壁の研究は、「代替的な解決策を提示するものだ。(各国政府は)問題が発生しやすい場所で大気の質を改善できるかもしれない」。

 

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130327002