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朝日新聞ツイッター、東京落選と発信 事実確認せず流す 直後に訂正 (朝日)

2013-09-09 22:07:55

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asahiuntitled朝日新聞によると、2020年夏季五輪の開催地に東京が選ばれた8日(日本時間)の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、同新聞は公式ツイッターで「東京落選」と誤って発信し、直後に訂正した。東京の当落については、中国の国営中央テレビや新華社も「東京落選」と報じている。

 朝日新聞の説明では、ウェブ版の「朝日新聞デジタル」上で総会の様子をAP通信から配信を受けて生中継。英語などでのやりとりを補うため、公式ツイッターの一つで内容を発信していた。

 その中で、1回目の投票結果が発表された8日午前4時5分ごろ、得票数で並んだイスタンブールとマドリードで最下位を決める再投票が行われることになったにもかかわらず、公式ツイッターの「朝日新聞オリンピックニュース」では「東京、落選しました。第1回の投票で最少得票。決選投票に進めませんでした」と誤って発信した。

 朝日新聞は、誤報した理由について次のように説明している。司会のロゲ・IOC会長から東京が決選投票に進んだとの明確な説明がないなかで、会場のモニターから東京だけが消えた。このため、イスタンブールとマドリードが決選投票に進んだと勘違いした、という。しかし、同6分ごろに東京が勝ち残ったことがわかり、誤ったツイートを削除した上で、「【訂正】失礼しました。東京が最多得票でした。決選投票へ進みます」と訂正報道をしたという。

 誤報はツィッター上だけで、朝日新聞デジタル上では、同8分に「東京、1回目投票でトップ イスタンブールと決選投票」との記事を配信した、と説明している。

 同社の説明を読む限り、投票の確定について、当事者(IOC)に確認せず、テレビをみた記者が判断してツィッターを流した経緯となっており、「事実を確認する」という、報道の基本姿勢に欠けた行動だったことは明白だ。ツィッターだから適当に情報を発信したとすれば、ソーシャルメディアをバカにした発信姿勢と批判されても仕方がない。

 報道の自由のない中国の中央テレビや新華社も同様のミスを行っており、アンチ朝日の論客からは、朝日の報道姿勢は中国のメディア並み、と皮肉られそうだ。

 

参考情報・朝日新聞の説明記事:http://www.asahi.com/national/update/0909/TKY201309090326.html?ref=com_top6