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岩手大学 リンゴから鋳造用バイオコークス開発 搾りかすを原料に 石炭より高品質(岩手日報)

2014-02-22 19:09:06

自動車部品など鋳鉄製品の可能性を広げる、リンゴの搾りかすのバイオコークス
 

自動車部品など鋳鉄製品の可能性を広げる、リンゴの搾りかすのバイオコークス
自動車部品など鋳鉄製品の可能性を広げる、リンゴの搾りかすのバイオコークス


岩手大は、リンゴの搾りかすを原料にした鋳造用バイオコークス(固体燃料)を開発した。同大によるとリンゴのコークス化は世界初。溶解炉の燃料として使われる石炭コークスに比べて鋳鉄の強度が高まり、鋳鉄製品の高機能化が可能となる。中小企業への供給を広げて新製品の開発を促し、自動車産業などへの参入を支援する。農業廃棄物を原料に活用することで、循環型農業への貢献も期待される。

 

事業リーダーの平塚貞人岩手大工学部教授と、共同研究した企業6社の代表が21日、盛岡市内で会見し、概要を説明した。

バイオコークスは、リンゴジュースの搾りかすを成形装置で圧縮。添加物の配合割合や成形温度などを変えて試作を重ねた。

鋳鉄は自動車部品や南部鉄器などに使用される。バイオコークスは石炭コークスに比べ、鋳鉄の質に悪影響を及ぼす硫黄が少ない。その結果、鋳鉄の高強度化に成功。製品を軽量化でき、化石燃料を使わないことで環境への優位性もある。

 

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140222_10