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岡山県・玉野市の川に基準1900倍のヒ素 製錬所から電解液流出(山陽新聞)

2014-03-25 11:32:08

hibitamanoキャプチャ
hibitamanoキャプチャ岡山県備前県民局は24日、玉野市日比、日比共同製錬玉野製錬所から、銅の精錬で使用した電解液が近くを流れる瓶割(かめわり)川に流出したと発表した。同社の自主検査で一時、環境基準値の1900倍のヒ素が検出された。付近住民の健康や魚介類などの被害は報告されていない。

同県民局や同社によると、同日午前3時ごろ、製錬所内の貯蔵タンクから電解液があふれ、排水溝から敷地外へ流出しているのを作業員が発見。同社は排水溝を板でふさいで同5時20分までに流出を止めたが、推定で約250リットルが川に流れたという。

同社が行った川の水質検査で同5時半、ヒ素は1リットル当たり19ミリグラム(環境基準値0・01ミリグラム以下)を検出した。鉛は0・2ミリグラム(同0・01ミリグラム以下)で環境基準値の20倍、カドミウムは0・02ミリグラム(同0・003ミリグラム以下)で6・6倍。同11時50分にヒ素0・32ミリグラム、鉛とカドミウムは0・01ミリグラム以下となった。

同社によると、貯蔵量をコントロールする装置に不具合が発生したのが原因とみられる。同県民局は同社に対し、継続的な水質の監視と詳しい事故原因の報告を求める。

同社は「絶対にあってはならない事故。再発防止に努めたい」としている。

 

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014032423402836/