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グーグル「ストリートビュー」にタイムマシン機能 津波前の被災地の町並みなどの過去画像も提供 (WSJ)

2014-04-25 15:31:20

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      By NATHAN OLIVAREZ-GILES :  グーグルの「グーグル・マップス」に付属するパノラマ画像「ストリートビュー」の新しい機能が世界で23日に公開された。新機能では、ストリートビューが始まった2007年当時まで画像をさかのぼれるほか、異なる季節や夜間の画像も見ることができる。




 

ストリートビューのエンジニアリング・ディレクターのルック・ビンセント氏は「ストリートビュー利用者から、過去の画像を保存するか、時間をさかのぼって過去の画像を見られるようにしてほしいという要望がずっと前から寄せられていた」と語る。ユーザーは数年前の近所の様子、象徴的な建物、自然災害前後の都市の様子を見たがっているのだ。

 

ビンセント氏は「われわれは世界の3次元画像を組み立てていたと考えたいが、今それは4次元になった」と述べた。

 


[image]                 Google Inc.ストリートビューのタイムマシン機能では、東日本大震災の津波被害前後の光景が見られる

 




ストリートビューのパノラマ画像の左上部に砂時計があれば、閲覧できる過去の画像があるという意味だ。その砂時計をクリックすると、過去の画像のサムネイル(縮小画像)が現れる。サムネイルのタイムラインで過去の画像にタイムスリップすることができる。

自分が見たい時期を見つけて、クリックすれば、ストリートビュー全体が変わる。その時点でその過去の時点を現在版と同じように見て回ることができる。

更新前は、ストリートビューで600万マイル(約965万キロメートル)相当の画像が閲覧可能だった。このタイムマシン機能の追加により、1200万マイル相当のインタラクティブ(双方向性)画像が見つけられる。

 


[image]                 Google Inc.ニューヨークの世界貿易センタービル跡地にビルが建てられていく様子

 




ストリートビューが撮影しているほぼ全ての地域でこのタイムマシン機能が利用できるようになる。ビンセント氏によると、過去にさかのぼる「タイムスライス」画像は都市部では20以上、ほとんどの地域では2〜3以上見られるようになる。

 

同氏は「これまでユーザーに最新画像を提供してきたのは、それらが通常最も便利だからだ」とし「これからは、われわれが画像を加えるたびに、それがタイムマシンのレイヤーで示される」と述べた。

 

ストリートビューのタイムマシン機能は当面パソコンのみで閲覧できるが、ビンセント氏はいずれ携帯機器でも提供したい考えだ。古い写真を新しい写真と同様に便利だと思ってもらえればうれしいという。

 

「これは教育者や科学者が使用できる。世界でこれが資源として利用されればと願う。世界で一斉に立ち上げたのはそれが理由だ」とビンセント氏は述べた。

 

 

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304334104579521013159032146.html?mod=djem_Japandaily_t