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東芝、工場で希少動植物を繁殖-絶滅危惧種ギフチョウなど野生回復に相次ぎ成功(日刊工業)

2014-10-17 12:19:47

toshibagifuchouキャプチャ
toshibagifuchouキャプチャ東芝は希少な動植物を工場内に持ち込んで保護し、繁殖させてから自然に戻す野生回復に相次いで成功した。

工場内で希少種を人工増殖させる活動は例がない。工場が生物多様性を保全する場所としても活用できることを証明した。

 

東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、盗掘被害が絶えない多年草のハマカンゾウ28株を工場内に移植。2年がかりで100株まで増やし、もともと咲いていた土地に戻した。

 

姫路半導体工場(兵庫県太子町)は兵庫県の絶滅危惧種である淡水魚のカワバタモロコ26匹を工場の池で飼育。749匹まで増殖して河川に放流し、生息を確認できた。

 

本来の生息地以外で希少種を人工増殖する活動は、生物多様性条約第9条「生息域外保全」に該当する。朱鷺も生息域外保全に当たる。環境推進室の藤枝一也氏は「工場には天敵や侵略的外来種がいないため、希少種に生息しやすい環境である」と仮説を立てて活動を開始し、実証できた。

 

東芝ライフスタイル愛知事業所(愛知県瀬戸市)では国の絶滅危惧II類に指定されたギフチョウの生息が確認された。個体数の減少が著しく、工場内での発見は異例という。専門家と協議して保全計画をつくる。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520141017cban.html