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国際自然保護連合 クロマグロを絶滅危惧種とし、レッドリスト指定。規制に拍車も(東京)マグロはもう食べないようにしよう

2014-11-18 00:33:07

もうマグロは食べられない
もうマグロは食べられない
もうマグロは食べられない


国際自然保護連合(IUCN)は十七日、太平洋のクロマグロとアメリカウナギなどを新たに絶滅危惧種に指定した最新のレッドリストを公表した。いずれも日本の市場目当ての乱獲が一因だとしている。


 クロマグロやアメリカウナギは、二〇一六年に南アフリカで開かれるワシントン条約の締約国会議で、輸出入の規制対象種に加えるよう求める声がある。IUCNのレッドリストはワシントン条約の対象とする際の重要な判断材料とされるため、今後、規制に向けた動きが強まりそうだ。




 既に日本などは、国際的な資源管理機関でクロマグロ未成魚の漁獲量削減に大筋合意するなどの保全策を進めているが、輸出入の規制も加わると、家庭の食卓にさらに影響が出る可能性がある。




 太平洋のクロマグロについて、IUCNはこれまで「絶滅の懸念は少ない」としていた。だが今回、「アジアでのすしや刺し身の需要によって大量に漁獲され、過去二十二年間で個体数が19~33%減少した」として三段階にランク分けされた絶滅危惧種のうちで、絶滅の危険度が最も下の「絶滅の危険が増大している種」に指定した。




 アメリカウナギは、乱獲や河川構造物によって遡上(そじょう)ができなくなったこと、生息地破壊や気候変動などの原因があいまって個体数が減っているとして、二番目に危険度が高い「絶滅の恐れが高い種」に指定。ニホンウナギの減少によってアメリカウナギの需要が高まり、米国内で密漁が激しくなっていることを指摘した。




 IUCNの専門家は、クロマグロの数を増やすために、産卵海域などに保護区を設けることや、国際機関による未成魚の漁獲削減などの規制を確実に実施することが重要だと指摘した。




 <レッドリスト> 生物にどれだけの絶滅の恐れがあるかを調べ、分類したもので、国際自然保護連合(IUCN)のリストが、最も権威があるとされる。IUCNは絶滅危惧種を危険度に応じて3ランクに分類。このほか、既に絶滅した種、絶滅の懸念が低い種、現状のままでは近い将来に絶滅危惧種になりかねない種なども掲載されている。IUCNによると、これまでに評価した7万6199種で、ほぼ30%に当たる2万2413種に絶滅の恐れがあるとされた。絶滅種は832種で、いずれも増加傾向にある。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014111702000200.html