HOME |襲撃された仏風刺週刊誌は フランスの反原発運動を支える論陣を張ってきたメディアだった(FGW) |

襲撃された仏風刺週刊誌は フランスの反原発運動を支える論陣を張ってきたメディアだった(FGW)

2015-01-09 00:40:41

frenchnukecatoonキャプチャ
frenchnukengoキャプチャフランスの週刊誌シャルリエブド襲撃事件は世界中に衝撃を与えているが、同国の反原発団体からも悲嘆の声が上がっている。同誌が発足以来、反原発の論調を張ってきたからだ。

フランスの反原発団体930団体をネットワーク化している 反原発NGOのReseau Sortir du Nucleaireは、「我々の悲嘆はあまりにも大きい」と題し、悲劇への哀悼の意を示す声明を発表した。それによると、被害に遭ったシャルリエブドは1969年の発足以来、常に反原発サイドに立った論調を展開し、核の脅威を弾劾する先陣を切ってきた。その姿勢は、シャルリエブドの前身の「Hara Kiri(はらきり)」という雑誌を1960年の初めに発刊した際から一貫していたという。

同誌の売り物である風刺画においても、原発を断罪する多くの作品を掲載してきた。数年前に、核兵器廃棄の動きが表面化した際には、誌面で強く動きを支持した。同団体は声明で、負傷したシャルリエブドの犠牲者の回復を祈るともに、表現の自由と民主主義に反する卑劣な攻撃の犠牲者の家族に哀悼の意を表した。frenchnukecatoonキャプチャ

Reseau Sortir du Nucleaireは 1997年に設立されたNGOのネットワークで約930 の反原発団体などのほか、6万人の個人会員で組織されている。フランスは原発大国といわれているが、同ネットワークは原発廃止を目指して活動を展開している。

シャルリエブドが今回の事件の影響で、反原発の情報発信力が弱体化することを危惧する声もあがっている。

 

 http://www.sortirdunucleaire.org/article/les-jeuneurs-a-l-hotel-de-ville?id_document=2146