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組織集団の「幸福感」を実測するカード型端末新発売。日立ハイテクノロジーズが開発。個人の「幸福感」とは別(FGW)

2015-02-10 19:53:13

集団の「幸福感」を計測する新発売の端末
集団の「幸福感」を計測する新発売の端末
集団の「幸福感」を計測する新発売の端末


日立ハイテクノロジーズは9日、人間の行動データを計測、解析することで、その人が属する集団の「幸福感」を計ることのできるウエアラブル(装着)端末を開発したと発表した。

開発した端末は名刺型サイズで簡単に身につけることができる。温度や湿度、加速度・角速度などを計測できる。赤外線のセンサーもあり、身につけた人が、誰かと対面した時間などのデータも記録できる。集めたデータは、親会社の日立製作所が開発した組織集団の「幸福感」をデータで示す予測モデルで解析する仕組みだ。

 

検証の結果、組織集団での幸福感が高いほど業務の生産性が高いことが分かったという。実際に、コールセンターで端末を使った実証実験では、「幸福感」が高いコールセンターは、低いコールセンターに比べて、一日ごとの受注率が34%高い結果が出たとしている。

 

注意が必要なのは、この端末を身につけて仕事をしたからといって、その人がハッピーになれるわけではない点だ。組織運営の悪いオフィスなどでは、低いデータが出ることになる。同社中央研究所の矢野和男主管研究長は「計測できるのは組織全体の幸福感で、個人の幸福感ではない」ともクギを刺す。

 

端末で計測したデータを基に幸福感を算出するには、最低5人分のデータが必要だという。

 

http://www.hitachi-hightech.com/jp/about/news/2015/nr20150209.html/