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東北電力 東通原発の原子炉容器開放へ 30日から 燃料集合体点検で特別作業 (東奥日報)

2013-09-18 23:13:46

東通原発の燃料集合体の点検内容などについて説明する東北電力増子支店長
東通原発の燃料集合体の点検内容などについて説明する東北電力増子支店長
東通原発の燃料集合体の点検内容などについて説明する東北電力の増子・青森支店長


東北電力は18日、東通原発(運転休止中)の原子炉に装荷している燃料集合体を点検するため、30日から原子炉圧力容器のふたを開ける作業に着手すると発表した。同社の女川原発(宮城県)など各地の原発で燃料集合体を覆う金属製の箱(チャンネルボックス)の一部に欠けが見つかっており、同様の事象がないか確認するための措置。東通原発で、定期検査以外での原子炉開放は、2005年12月の営業運転開始以降初めて。

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東北電力の増子次郎・執行役員青森支店長が18日に青森市内で開いた定例会見で説明した。

チャンネルボックスについては、女川原発などの事例を受け、当時の経済産業省原子力安全・保安院が12年8月、各電力会社に点検を指示。東北電力は翌9月の中間報告の際、貯蔵プール内にある600体の使用済み燃料と8体の集合体については異常がないとし「炉内の集合体については次回開放時に点検する」としていた。

東通原発では11年2月から定期検査に着手、同年7月には行うべき点検を全て終え、以降は原子炉を開放していない。一方、今年7月からは冷却系統の機器などを再点検する「安全維持点検」を実施しており、並行して集合体の点検も行うこととした。

集合体の点検は全て水中で実施。30日から10日間ほどかけて原子炉圧力容器のふたを開けた後、11月中旬までに764体全ての集合体を炉内から取り出し、貯蔵プールに移す。その後1本ずつ状況を確認する。また、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で変形が見つかった、集合体の中心を貫く金属製の通水管「ウォーターロッド」の状況も調べる。全体の点検期間や、点検後、集合体をすぐに炉内に戻すかどうかについては未定とした。

一方、原子力規制委員会は東通原発の敷地内断層について、3度目の現地調査を行う方針を示している。増子支店長は「現時点で調査時期の連絡は来ていない」と説明。高野哲也副支店長は「(規制委は)水平掘削面の(前回調査時より下部の)岩盤部を見たい意向があると思うので、今月末から来月中旬(が見ごろ)になるのでは」と推測した。

 

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130918195931.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f