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人類にとって、もっとも危険な時がやってくる:4号機の燃料取り出し作業、それは人類の存亡に関わることなのだ(Global Research)

2013-09-27 15:17:20

燃料取り出し用カバー鉄骨工事が完了した4号機
燃料取り出し用カバー鉄骨工事が完了した4号機
燃料取り出し用カバー鉄骨工事が完了した4号機


私たちは、この2ヵ月以内に、米ソ核戦争勃発の恐怖に慄いた※キューバ危機以来、人類にとってもっとも危険な時を迎えつつある。(※1962年10月のキューバ危機は、歴史的には米ソ核戦争の一歩手前だった、ということになっていますが、米ソ首脳は、実はホットラインでつながっていた。これは現在のイラン内部のグローバリストとオバマの関係と同じ)

われわれ人類のもてる力のすべてが、福島第一原発4号機使用済み燃料プールに投入されるに違いない。
東電は、60日以内に地上約30mのところに設置されている使用済み燃料プールの中にある1300本以上の核燃料棒の取り出し作業を開始すると発表した。

4号機の使用済み燃料プールは、壊滅的な損傷を受け、傾いている建屋の上に載っている。
次の地震で容易に崩れ落ちてしまうかもしれない。

プールの中に収納されている使用済み燃料は400トンにもおよび、これは広島に投下された原爆が放出した放射能の15000倍もの放射能を放出するのだ。

しかし、東電は、これに取り組むだけの科学力や技術力、財源のどれも持っていないのだ。
これは日本政府も同じだ。
この状況は、トップクラスの科学者、トップクラスの技術者を結集しければならないことを示している。

なぜ、これが、そんなに重大なことなのかだって?

すで福島第一原発構内からは、何千トンもの高濃度放射能汚染水が漏れだして太平洋に流れ込んでいる。それは半減期の長い、まさに毒の水である。

…高濃度放射能汚染水のほとんどは、構内に拙速に組み立てられた強度の弱い1000ほどの巨大なタンクに収められている。すでに、その多くから汚染水が漏れだしている。

そのすべてのタンクは次の地震で崩れ、膨大な量の毒の水が太平洋に流れ込むのだ。

また、構内の地下を流れる汚染水は、使用済燃料プールを支えている4号機建屋の残っている構造物を徐々にむしばんでいる。

…全体として、5号機、6号機、共用プールで冷却されている分も併せると11,000を超える燃料集合体が福島第一原発構内に散在しているのだ。

…取り出し作業で万一、失敗すれば燃料棒は空気にさらされ、放射能火災を起こしながら環境中に恐怖の放射能をまき散らすだろう。

プールは、地面に落下して砕け散り、飛び出した核燃料棒は核分裂を起こして爆発するかも知りない。
そうなれば終わりだ。

チェルノブイリ原発事故の時は、原子炉の爆発後10日で放射能雲がカリフォルニアに到達したが、福島の核災害では1週間もしないうちにカリフォルニアに到達した。

4号機で核燃料火災が起これば、致死的な放射能が何世紀にもわたって降り注ぐだろう。

元駐スイス大使の村田光平氏(セシウムはチェルノブイリの85倍)は、「福島第一原発のある放射能が全面的に環境中に放出されれば、地球全体の環境が破壊され、ひいては私たちの文明そのものが破壊されるだろう。これは絵空事ではない。人類が生存できるかどうかの問題だ」と言っている。

東電も日本政府も、いつまでも単独で事故収束に取り掛かっていていいはずがない。
世界トップクラスの科学者と技術者による統合チームを構成し、この非常事態に当たることに何ら疑問の余地がない。
あと、残すところ2ヵ月だ。

今、私たちは、世界的な科学者、技術者を福島での使用済み燃料の取り出し作業に動員させるよう、国連とオバマ大統領に請願しているところだ。

請願の署名は、ここでできる。
http://www.nukefree.org/crisis-fukushima-4-petition-un-us-global-response

何か良い考えがあるのであれば、ためらうことなく、すぐにやるべきだろう。
時計の針は無常に進んでいく。災害の魔の手は真夜中(知の盲目状態)に近づいてくるのだ。

※この記事の執筆者、ハーヴェイ・ワッサーマン(Harvey Wasserman)は、「コロンブス自由報道」と「フリー・プレス」の編集主任を務めている。彼は「Nuke Free」の編集者である。

 

(グローバルリサーチ: ハーヴェイ・ワッサーマン 2013年9月20日)

Humankind’s Most Dangerous Moment: Fukushima Fuel Pool at Unit 4. “This is an Issue of Human Survival.”

 

http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2372.html