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東京電力福島第一原発 またも 堰の雨水23トンあふれる=タンク周辺、微量の放射能(各紙)

2013-10-02 23:19:06

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fukushimaamePK2013092702100052_size0各紙の報道によると、東京電力は2日、福島第1原発で放射能汚染水の貯蔵タンクを囲う堰内に溜まった雨水があふれ出た、と発表した。同日までの降雨で水かさが増したためで、最大で23t分があふれ出て、周辺の土壌に浸透したという。堰の水からはストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり15ベクレル検出された。
第1原発では9月中旬に台風18号が接近した際にも、堰から雨水があふれるトラブルがあったが、トラブルの教訓を生かした対策は全くとられておらず、雨水があふれるがままに放置していた可能性がある。
東電によると、2日午後0時20分ごろ、東電社員が堰から水があふれ出ているのを確認。約50分後、残りのたまり水をタンクに移送をしたことで、堰の水位が下がった。
東電では、台風18号の接近時に別の堰から雨水があふれたが、今回の堰の内側に並ぶタンク群は、水漏れがしにくく比較的強固とされる溶接型タンクであるため、タンク周辺の堰に雨水が溜まっているのを認識しながらも、雨水の移送については後回しにしていた。
また、別のタンク群を囲う堰でも水位が上部まで達しててあふれそうになっていたため、同7時50分ごろ、同雨水もタンク内に移送を始めた。1日にこの堰内の水を測定した際は、トリチウム以外のベータ線を出す放射性物質は検出されなかった。

<H8南エリア堰内溜まり水(雨水)の分析結果>
・全ベータ=15 Bq/L(簡易測定による)
・セシウム134=検出限界値未満(検出限界値:14 Bq/L)
・セシウム137=検出限界値未満(検出限界値:19 Bq/L)
また東電は1日に別のタンク群の堰から水を移送中、小型タンクからあふれ出た汚染水の量は当初見込みの4トンから、5トンに修正した。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231123_5117.html