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福島原発港湾内のセシウム濃度13倍の1200ベクレル(1㍑当たり)に急上昇、シロメバルから500ベクレルのセシウム(FGW)

2013-10-10 14:48:12

放射能汚染水漏れが続く福島原発隣接港湾
放射能汚染水漏れが続く福島原発隣接港湾
放射能汚染水漏れが続く福島原発隣接港湾


東京電力は10日未明、福島第1原発の港湾内で9日に採取した海水から最大で1㍑当たり1200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。採取場所は2号機取水口の前の港湾内。前日採取分(同90ベクレル)から約13倍に急上昇した。また福島県の水産物の緊急時モニタリング調査では、第二原発が立地する富岡町沖で採取したシロメバルから500ベクレルのセシウムを検出した。

 検出されたのは、湾内の水の移動を抑制する水中カーテン「シルトフェンス」の内側。2号機取水口近くの護岸では、汚染された地下水が海に流出するのを防ぐため、薬剤で土壌を固める工事が行われている。東電は「薬剤を注入する際の圧力で、汚染された土の一部が港湾内に出たため」とみている。
 2号機取水口付近では、事故直後の2011年4月に高濃度汚染水が流出しており、土壌が汚染され、そのまま放置されているという。

 
 またシルトフェンス外側でも、セシウムが同227ベクレルと前日採取分(同106ベクレル)の2倍に上昇した。シルトフェンスには安倍首相が国際公約したような「ブロック機能」はなく、魚の移動の防止には一定の役割を果たすが、水の流出入についてはブロックできない。

港湾内のセシウム濃度の上昇は、継続的に汚染水が港湾⇒海洋に流出を続けていることを物語る。東電もこうした事態を以前から把握しているとみられるにもかかわらず、意図的に手を打たない状況が続いているといえる。

一方、福島県が検出したシロメバルは、今月7日に富岡町沖で採取された。同町ではウスメバルも91ベクレルと基準内だが、基準に近接した高い値を出している。

 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon250928-1007f.pdf