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東電福島第1原発、汚染水貯留タンクの堰内の滞留水相次いで排出 台風の影響を理由 排出基準未満と説明(FGW)

2013-10-16 11:18:00

タンク周辺の堰の滞留水
タンク周辺の堰の滞留水
タンク周辺の堰の滞留水


東京電力は16日午前5時40分、福島第1原発で汚染水をためる地上タンク群のうち、台風26号による降雨の影響で、汚染水貯留タンクの「Cエリア」の漏水防止用堰内の滞留水を排出させた。続いて午前中に他のタンクの堰でも放出を開始、合計7か所から相次いで滞留水を地面や排水溝等に放出した。東電はいずれも、放射性物質濃度が排出基準以下だとしているが、第三者の確認はない。

 

東電の発表によると、最初に滞留水の排出を始めたCエリアは護岸から約500~600メートルにあるタンク群。その東地区の排水中の放射能濃度は、セシウム134が検出限界値未満(排出基準15 Bq/L未満)、セシウム137が21 Bq/L(排出基準25Bq/L未満)、ストロンチウム90が4.3 Bq/L(基準は10Bq/L未満)だったという。また同エリアの西地区の排水はセシウム134検出限界値未満、セシウム137検出限界値未満、ストロンチウム90が2.7 Bq/Lだったとしている。滞留水は堰からポンプで汲み上げ、小型タンクに移してから排出したという。

 

その後、Cエリア以外の、H8、H9、Eの各エリアからも、排水が相次ぎ、同日午前中の段階で7か所から滞留水が排水されたという。東電は、いずれの場合も、滞留水があふれ出る恐れがあるため小型タンクにくみ上げ、放射性物質濃度が排出基準を下回ることを確認したうえでの緊急時の措置としての排水だと説明している。

 

原子力規制庁は15日深夜、せき内の水を排出するため東電が設定した基準に対して了承を与えており、今回の排水は、政府の承認の下におこなれたことになる。ただ、排水の放射能濃度の測定は、東電任せのままで、排水の放射性物質の値が、本当に基準値以下だったかどうかを検証する体制はとられていない。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231447_5117.html

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231443_5117.html

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231442_5117.html