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第1原発排水溝で濃度上昇 基準の70倍以上 台風で放射性物質流入か 東電の雨水計測の杜撰さを示唆(各紙)

2013-10-17 14:29:27

いい加減な管理で汚染水を垂れ流す東電と、見ぬふりの規制委員会
  

いい加減な管理で汚染水を垂れ流す東電と、見ぬふりの規制委員会
いい加減な管理で汚染水を垂れ流す東電と、見ぬふりの規制委員会


東京電力は17日、福島第1原発から隣接する港湾の外の外洋に直接つながる排水溝の水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり最大2300ベクレルの濃度で検出したと発表した。 

東電では台風26号の影響を避けるため、第一原発敷地内の9か所の雨水滞留の堰から、大量の水を原子力規制委員会が定めた移送手続きを無視して、地面や排水溝等に排出していたことがわかっている。東電では、雨水が貯まった堰で、放射性物質の濃度を測定、基準値以下を確認して排水したと説明しているが、第三者の検証はない。

外洋につながる排水溝の水は、台風で大雨が降った16日に採取した。その結果、台風襲来前日の15日に採取した水に比べて放射線物質の濃度が急上昇していた。ベータ線を出す放射性物質の半分を占めるストロンチウム90の法定基準は30ベクレルに対して、2600ベクレルは、76.7倍に当たる。汚染された排水は、排水溝を通じ外洋に流出したとみられる。

東電は「原発事故で地表面に降下した放射性物質が雨水で排水溝に流入したことが原因とみられる」と説明。自分たちが堰から排水した水についても、流入した可能性を暗に認めている。ただ、海水で希釈され環境への影響はないとの立場は変えていない。チェックする役割の規制委員会も、東電任せで、汚染水の海洋流出に対して暗黙の承認を与えている形だ。

 

 http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013101701000877.html