東電福島第一原発 高濃度ストロンチウム検出の井戸 過去最高の220万ベクレルに上昇(FGW)
2014-01-11 13:10:31
昨年来、ストロンチウム90などのベータ線の放射性物質濃度が上昇を続けている東京電力福島第1原発の観測井戸の濃度が、9日の採取分で過去最高の1㍑当たり220万ベクレルとなった。ストロンチウムは体内に入ると骨に取り入れられ骨腫瘍等を引き起こす。
問題の観測井戸は、海側にあるNo1-16で、2号機の東側に位置し、海までの距離は約40メートル。年末には12月30日採取分で過去最高の210万ベクレルを記録、年初は190万ベクレルまでいったん下がった後、6日の採取分は200万ベクレル、9日の採取分ではさらに220万ベクレルへとジリジリ上昇し続けている。
東電は、井戸の近くに2011年3月の原発事故直後に極めて高い濃度の汚染水が漏れた電源ケーブル用の地下道(トレンチ)があることから、そこから汚染水が漏れ続けていると推察している。ただ、汚染水漏れを止める手立ては現在のところ打てていない。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/2tb-east_14011001-j.pdf