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福島県富岡町沖で セシウム500ベクレルのシロメバル採取 第二原発沖周辺に汚染魚が集中か?(FGW)

2014-01-16 15:41:46

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shiromebaru6a0133f30137a0970b01538fb75d8e970b-800wi福島県の発表によると、今月8日に同県富岡町沖で採取したシロメバルから、放射性物質のセシウム基準の5倍に当たる500ベクレルを検出した。セシウム汚染のシロメバルは、年初3日に同地で230ベクレル、昨年11月末にも380ベクレルなどと、相次いで検出されている。福島第二原発沖に汚染魚が集まっている可能性もある。

 

今回の福島県の緊急時モニタリング検査結果は、1月5日~10日の間に、福島沖で84品目の魚類を捕獲して検査した。その結果、食品安全基準(1kg当たり100ベクレル)を超えたのは、富岡町のシロメバルと、楢葉町のコモンカスベ140ベクレルの2品目。ただ、それ以外で基準以下だが、かなり濃度が高い魚類は、楢葉町のヒラメ(93ベクレル)、富岡町のウスメバル(84ベクレル)、いわき市のアイナメ(69ベクレル)、富岡町のアイナメ(66ベクレル)、いわき市のババガレイ(59ベクレル)など、約10品目に及ぶ。

 富岡町のシロべバルのセシウム値が、500ベクレルを検出したのは、昨年10月9日以来。この時は、第一原発隣接港湾内から最大で1㍑当たり1200ベクレルの放射性セシウムを検出した。前日の値に比べると約13倍という急上昇で、放射性物質を含む汚染水が流れ込んだと推測されている。

富岡町で相次いで高濃度セシウムが検出されることは、港湾に流れ込んだセシウムを吸収したシロメバルが、第二原発付近に集中して生息しているとみられ、魚類の海中での移動・生息状況の解明が急がれる。

 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon260105-10f.pdf