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福島第一原発 汚染水浄化装置のALPS 再開直後にまたトラブル、6時間で処理停止(各紙)

2014-03-25 00:55:08

トラブル続きのALPSの点検作業を行う作業員たち
トラブル続きのALPSの点検作業を行う作業員たち
トラブル続きのALPSの点検作業を行う作業員たち


東京電力は24日、福島第1原発で汚染水の放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」の2系統で運転を再開したが、その約6時間後に再びトラブルが発生して処理不能の状態になったと発表した。ALPSは18日に1系統の処理能力が大幅低下したため、3系統すべてを停止。24日に2系統の運転再開を始めたばかりだった。

現時点で運転再開時期は未定という。当初のトラブルは、クロスフローフィルタ(以下、CFF)の不具合により透過したストロンチウムを多く含む炭酸塩が吸着塔内等に残存し、時間をかけて流れ出し、中性域で溶解した結果、系統出口まで到達したものとみられている。このため東電は、CFFや吸着材等を交換する作業を行うことにしていた。

 

しかし、24日午後7時前、処理後の水の放射性物質濃度を測定するためのタンクから、1秒に1滴程度、水が垂れているのを社員が発見したという。このため、同日午後1時ごろに運転を再開した2系統の汚染水処理を中断した。

東電は、漏れた水は0.5リットル程度で、外部への漏えいはないとしているが、相次ぐALPSのトラブルで、汚染水浄化作業は大幅に遅れることになる。ALPSは東芝製で、一系統約150億円を投じたとされる。ALPSの機能停止によって、処理できない汚染水が増え続けており、貯蔵タンク容量の限界が近づいている。

 

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2014032400873