HOME |脱原発 官邸前金曜デモ100回(東京) |

脱原発 官邸前金曜デモ100回(東京)

2014-05-03 11:40:10

100回目のデモで、脱原発を訴える人たち=2日、東京・永田町の国会正門前で(坂本亜由理撮影)
100回目のデモで、脱原発を訴える人たち=2日、東京・永田町の国会正門前で(坂本亜由理撮影)
100回目のデモで、脱原発を訴える人たち=2日、東京・永田町の国会正門前で(坂本亜由理撮影)


金曜日の夜に東京・永田町の首相官邸前で行われている、原発への抗議活動が二日、百回目を迎えた。福島第一原発事故から一年後の二〇一二年三月以来、正月などを除く毎週、途切れずに続いている。 


 午後六時。「原発反対」「百回も言わせるな!」などと書いたプラカードを手に、人々が歩道に長い列をつくる。背広姿や学生、高齢者、乳母車を押す女性も。太鼓などが鳴る中、「原発いらない」「再稼働反対」と官邸に向かって叫んだ。国会前にも人が集まった。




 抗議活動は、複数の市民団体の有志でつくる「首都圏反原発連合」が、ツイッターやフェイスブックで呼び掛け始まった。参加者は急速に増え、一二年六月二十九日には、関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)3、4号機再稼働決定の撤回を求める市民らの人波が縦横に連なり、官邸前の道路を埋め尽くした。この日、主催者発表で二十万人に達した。




 同年八月には当時の野田佳彦首相が、同連合の十人と面会。官邸前の「声」を政治が無視できないことを示した。




 一時期より参加者は減ったが、今も、初めて訪れる人が後を絶たない。官邸前以外の各地にも、金曜日の抗議行動は広がっている。




 中心メンバーで百回すべて参加したイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは「原発事故で計り知れない被害が出ているのに、百回を迎えた今も反対の声を上げ続けなくてはならないのは異常なことで、複雑な気持ち」と話した。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014050302000116.html