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福島第1原発の汚染水処理設備「ALPS」またまた停止 処理水が白濁 汚染水コントロールの困難さを露呈(FGW)

2014-05-17 21:35:24

トラブル続きのALPS
トラブル続きのALPS
トラブル続きのALPS


東京電力は17日、福島第一原発の汚染水処理施設「多核種除去設備(ALPS)」のうち1系統(A系統)の処理水が白濁しているとして、操作を中断したと発表した。白濁の原因は、処理水中のカルシウム濃度が通常より高くなったためとしている。ALPはこれまでの再三再四、トラブルが続いている。

 

ALPSは1系統約150億円の経費をかけて東芝が納入した。現在、3系統が試運転を続けているが、トラブル続きで汚染水処理の遅れる最大の原因となっている。今回のトラブルは現在稼働している2系統のうちの一つ。

東電が毎日実施している処理中の水のサンプリング調査で、カルシウム濃度が通常より高くなり、水が白濁していることが分かった。同系統は、3月にも処理水が白濁していたため作業を停止するトラブルを起こしている。その後、フィルター交換や内部を洗浄するなどして、4月23日に運転を再開していた。今回のトラブル再発で1か月もたたずに再停止したことになる。

東電によると、A系統の処理出口での汚染水を測定したところ、全ベータ値は240 Bq/Lで、トラブル前の値(5/16、320 Bq/L)に比べて、通常の変動の範囲内だったとしている。白濁の原因については調査中だが、クロスフローフィルタから炭酸塩スラリーが透過している可能性があるとみている。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1236470_5851.html