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東電福島第一原発沖合20km圏内で コモンカスベから最高370ベクレルのセシウム検出 海底生息の魚の汚染目立つ(FGW)

2014-07-18 22:27:10

komonkasube無題
komonkasube無題東京電力は18日、福島第一原発から20km圏内の海域で捕獲した魚類の放射能汚染度調査を公表した。それによると、熊川沖合4kmでとれたコモンカスベから370ベクレル(1kg当たり)のセシウムが検出されたほか、基準超過5検体のうち、3検体がエイの一種であるコモンカスベだった。

東電の調査は、6月の15日~28日にかけて、20km圏内でサンプル捕獲した魚類119検体の核種(セシウム)を分析した。その結果、コモンカスベが最高値の370ベクレルのほか、小高区沖合15kmでの178ベクレル、第二原発沖合2kmでの147ベクレルと、3検体もあった。残りの基準超過は第二原発沖合2kmでのクロソイ148ベクレル、同じ場所でのババガレイ119ベクレル。

コモンカスベはエイの一種で、北海道南部から東シナ海、南シナ海に幅広く生息する。推進30~100mの海底の砂部等を好む。食用としてムニエルなどにされるという。東電福島原発から排出された放射能汚染物質が海底に堆積していることが、この魚種に汚染が蓄積し続けてる原因とみられる。第一原発沖合10kmでも95ベクレルのコモンカスベを検出している。

 

このほか基準以内だったが、太田川沖合1kmでのシロメバル93ベクレル、木戸川沖合2kmでのババガレイ99ベクレル、 請戸川沖合3kmのスズキ89ベクレルなど、準汚染魚も依然、多数検出された。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/fish02_140718-j.pdf