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福島第1原発2号機使用済燃料プール冷却停止は操作スイッチの「誤作動」、東電は一週間気づかず。作業チェックの甘さ露呈(FGW)

2014-12-11 23:40:31

fukushimagosousaキャプチャ
東京電力は11日、福島第1原発2号機で11月、使用済み核燃料プールの冷却が一時的に停止した。その原因は冷却を制御するコンプレッサーの操作スイッチが誤った状態になっていたためという。発見まで約一週間(約6.3日)かかった。東電は、作業員が誤ってスイッチに触れて切った可能性が高いと発表したが、該当する作業でのミスは確定されていない。

東電によると、プールの冷却停止は11月27日午後4時43分ころに発生した。運転中の使用済み燃料プールの代替冷却系システムのポンプが停止した。原因を調べると、冷却を制御する弁に空気を送るコンプレッサーの操作スイッチが、「停止」位置になっており、システム弁が閉鎖状態になっていたという。コンプレッサーには異常がなく、弁にも異常はみられなかった。

 

燃料プールの温度上昇から、スイッチが停止になった時期を調べると、約6.3日前と推定された。fukushimagosousaキャプチャ

 

このため、該当時期の作業状況を調べたところ、3件の作業があったことがわかったものの、どの作業でもスイッチ「停止」状態に操作した事実は確認されなかった。しかし、東電は、作業員が何らかの形で誤作動した可能性を指摘している。スイッチは誤作動を防ぐためにアクリル板でカバーされており、スイッチを操作するには、このアクリル板をずらさないといけない。

 

「誤作動」なのか、意図的な操作なのかは、大事故になるのを未然に防ぐには、常時、第三者が福島第一原発の作業状況をチェックする体制をとる必要がある。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_141211_05-j.pdf