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福島原発事故のセシウム137 海洋放出の5%相当の800兆ベクレルが北米沿岸に到達へ(共同)日本に集団訴訟の潜在リスク

2015-04-25 13:51:32

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fukushimausaocean2キャプチャ【ウィーン共同】東京電力福島第1原発事故で海洋に放出された放射性セシウム137の約5%に当たる800テラベクレル(テラは1兆=800兆ベクレル)が北米大陸の西海岸に到達するとの研究結果を福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授がまとめ、24日までにウィーンの学会で発表した。

 

http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/pdf1412/data_01.pdf

 

約1年後にはほぼ全量がたどり着くという。

日本の原子力規制委員会は、100テラベクレルを放出する大事故の発生確率を原子炉1基につき100万年に1回以下に抑える安全目標を決めているが、今回の数値はその8倍に相当する。fukushimausaoceanキャプチャ

 

しかし、西海岸にすでに到達したセシウム137の海水中の濃度は米国の観測では1㍑当たり1-2㍉ベクレルで、青山氏は「800テラベクレル全量が到達しても濃度が大きく上昇することはなく、健康には全く影響しない」と説明している。

 

世界保健機関(WHO)は、飲料水のセシウム137濃度の基準値を1㍑当たり10ベクレルと定めている。

 

青山氏の研究によると、福島の原発事故によってセシウム137は約3500テラベクレルが汚染水として海洋に直接流出し、1万2000ー1万5000ベクレルが大気を通じて海洋の降り注いだ。

 

北太平洋一帯で採集した海水を分析した結果、セシウム137は2012年3月までは一日約7km、その後は昨年8月まで一日約3kmの速度で東へ進んでいることを確認した。

 

米ウッズホール海洋学研究所は4月上旬、カナダ西部の太平洋岸で2月に採取した海水からセシウム134を検出した。半減期が約2年と短いため副s間原発事故由来と判断。セシウム137も同時に検出したが、半減期が約30年と長いため、過去の大気圏核実験で降下した可能性も否定できないとした。

 

http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015042401001662.html