HOME |原子力規制委 低レベル放射性廃棄物の地中処分基準案公表 埋設期間5000年、事業者の管理責任は当初の300~400年だけ。その後の埋設地売却否定せず。他者が放射性廃棄物を知らずに掘り起こす場合に備えて「頑丈な容器」を提言(RIEF) |
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 原子力規制委員会は10日、原発の廃炉で出る低レベル放射性廃棄物のうち比較的濃度が高いものを地中処分する基準として、5000年間は大丈夫な容器に入れるよう提言した。「有史以来」という言葉があるが、「有史」×2倍の期間の維持管理が十分にできるのか、心もとない報告内容だ。

 

 規制委が「有史以来」の保管を求めるのは、将来、温泉掘削などの際に廃棄物を入れた容器が壊されないようするためという。これは廃棄物埋設当初の300~400年の「能動的管理期間を」過ぎると、埋め立て地の権利等をどうするかを明確にしていないことから、他人への売却の可能性も想定の中に入っているようだ。

 

 そのため、「廃棄物埋設地において、将来、廃棄物や人工バリアを覆う鉄筋や鋼板など、周辺岩盤と材料物性の異なる構造物が存在すれば、ボー……

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