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東京海上ホールディングス、2017年度もカーボン・ニュートラル実現。5年連続。東南アジアなどでのマングローブ植林によるCO2固定・吸収が効果(RIEF)

2018-08-27 21:54:28

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 東京海上ホールディングスは、 グループ全体(国内・海外)の2017年度の事業活動におけるCO2排出量より、カーボンの固定・吸収量が上回るカーボン・ニュートラルを実現したと公表した。同グループのカーボン・ニュートラルの実現は2013年度から5年連続。

 

 同グループはこれまで、内外にある同グループの各拠点での環境負荷を削減するため、省エネ・エネルギー効率化の推進、東南アジアなどで展開しているマングローブ植林によるCO2吸収・固 定、グリーン電力等の自然エネルギーの利用、カーボン・クレジット(排出権)の償却等、多様な政策を展開してきた。

 

 その結果、2017年度のグループ全体の事業活動により生じたCO2排出量11万5244㌧を、多様な対策によって16万3521㌧のCO2を固定・吸収、4万8277㌧分のカーボン・ポジティブ(カーボン・ニュートラルを上回るプラスのCO2吸収)を実現した。

 

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 グループの主要子会社である国内の東京海上日動火災保険に限ると、2009年度以降、9年連続で国内の事業活動で「カーボン・ニュートラル」を実現したことになる。

 

 東京海上が対象とするCO2排出量は、事業活動による直接の排出量である「スコープ1」と光熱費などの間接的な排出量である「スコープ3」、さらにふ役職員の出張や会議などで発生するCO2排出量の「スコープ3」をすべて合計したもの。

 

 2017年度の排出量の内訳は、もっとも多かったのはスコープ2の7万2069㌧、スコープ1が1万4474㌧、スコープ3が2万8702㌧、だった。一方、諸対策によるCO2の固定・吸収量のうち、中心となったのは各地で展開しているマングローブ植林によるCO2の吸収量で、総額16万㌧に及んだ。米国などでのグリーン電力証書による吸収量の確保は3521㌧。

 

 マングローブ植林は、東京海上日動が1999年に開始した。2018年3月末までに東南アジア、南アジア、フィジーの9ヶ国で 1万550ha(100m幅で東海道・山陽新幹線沿いに東京駅から新山口駅までの距離に相当)の森林を整備した。マングローブ植林は、CO2吸収・固定による地球温暖化効果だけでなく、生物多様性の保全、沿岸部の 津波・高潮被害軽減等の効果がある。

http://www.tokiomarinehd.com/release_topics/release/dhgn2a000000gr6s-att/20180824CSR_j.pdf