損保ジャパン日本興亜環境財団、インドネシアで環境人材育成の「CSRラーニング制度」開始。大学生らを環境NGOに長期インターンで派遣支援。第一期生20人を選抜(RIEF)
2019-02-25 09:52:16
SOMPOグループの公益財団法人損保ジャパン日本興亜環境財団は、インドネシアで環境人材を育成するための「CSOラーニング制度」を始めた。これまで国内で実施してきたプログラムの海外展開版で、大学生・大学院生を現地の環境NGOに長期インターンとして派遣、環境人材を育成するとともに、現地の環境NGOの活動支援も目指す。第一陣として20人を選抜した。
(写真は、首都ジャカルタで開いたキックオフ式典で勢ぞろいした第一期生たち)
同財団は2000年から国内で「CSOラーニング(Civil Society Organization:市民社会組織)制度」を展開している。NGO/NPOだけでなく市民組織全体の人材育成を財団として支援する仕組み。大学生・大学院生をCSO団体に派遣し、活動支援と人材育成を両方推進する狙いだ。これまでに国内では約1000人の学生が参加してきた。
今回のインドネシアでの展開は、近年、急速な経済発展を遂げる同国では、過剰な森林伐採、廃棄物処理など多様な環境問題が顕在化する一方、地域環境をチェックする環境NGOらの人材不足も問題になっている。
そこで環境問題に関心のある大学生、大学院生を支援し環境活動への理解を深めてもらうと同時に、学生の社会経験の向上や将来の就職先選択の機会の提供にも役立てることを目指している。
第一回の募集には、インドネシアの41の大学から142人が応募した。選考の結果、第一期生20人を選んだ。派遣する環境NGOなどのCSOは、10団体を選んでいる。期間は2019年2月~9月までの8カ月間。学生たちは派遣先の活動にインターンとして参加して環境保護の実務を経験すると同時に、学生間の情報交換・懇親を重ねて、情報・経験の共有を行う。
このほど現地で開いたキックオフ式典では、日本から駆け付けた二宮雅也財団理事長(損保ジャパン日本興亜会長)が「持続可能な社会構築のための社会変革をリードできるのは若者以外にはない。皆さんの行動力とネットワークに期待している」とメッセージを送った。
http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/topics/2018/20190222_1.pdf