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東京メトロ、二度目のサステナビリティボンド、来月発行へ。100億円。ホームドアの整備や気候変動激化による大規模浸水対策等へ充当(RIEF)

2021-09-03 16:09:06

metroキャプチャ

 

 東京地下鉄(東京メト ロ)は、10月中に、昨年に続いてサステナビリティボンドを100億円分発行する。資金使途は、社会面ではホームドアの整備を加速する。現在、メトロの各線でのドアの導入率は82%。2025年度までに全路線の全駅に設置を完了する予定。

 

 東京メトロは昨年6月にも、100億円、期間10年のサステナビリティボンドを発行している。今回も同額の100億円、期間10年で、主幹事はSMBC日興証券、野村證券、みずほ証券の3社。セカンドオピニオンは格付投資情報センタ(R&I)が付与した。http://rief-jp.org/ct4/102368

 

 資金使途先は社会面で、ホームドアの整備を進めるほか、環境面では、気候変動への適応策として暴風雨等での駅構内への浸水を防ぐための防水扉、止水板等を設置するとともに、トンネル坑口への防水ゲートの設置等を進める。2027年度までに完了させる。震災対策では、トンネル内の中柱の耐震補強や、地上部の高架橋化を進める。

 

 また新型車両の導入によるクリーン輸送、基本的インフラ整備も進める。有楽町線・副都心線 に導入する17000 系車両、半蔵門線の18000 系車両は、ともに高効率な永久磁石同期モーターやLED照明等の導入によって消費電力を削減、省エネル性を飛躍的に向上させる。

 

 地上駅のホーム屋根等には太陽光パネルを設置し、発電した電力を駅のエレベータ ーや照明などの使用電力の一部に使う。2021年5月には、北綾瀬駅に同システムを増設した。合計11駅でのCO2排出量削減量は年間 584.8㌧。

 

https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews210831_43.pdf