(写真は、JERAのアンモニア混焼実証実験プラントを見学する経団連十倉雅和会長ら=今年2月9日、中京テレビより)
日本最大のCO2排出企業であるJERAは、今月上旬に初の「トランジション・リンク・ボンド(TLB)」100億円分を発行した。だが、同ボンドが目指すCO2削減目標は、日本の電力業界が設定する2030年度目標よりも2倍近く緩く、目標を達成できなかった場合にJERAが払う「罰金」相当額も0.1%分でしかないなど、脱炭素への「野心(インセンティブ)」を欠くと評価する分析が公表された。JERAは日本のCO2の1割以上を排出しており、脱炭素への転換が求められるが、「トランジション(移行)」の名前を関しながら、業界平均以下の目標しか設定できないJERAのTLBは「名ばかり移行ボンド」ということになる……
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