国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、先週開いた理事会で、今後2年間のワークプラン(作業計画)を決定した。すでに公表している気候情報開示基準等に次ぐ新たな基準設定計画と調査の開始とともに、現行の気候・サステナビリティ基準の各国・各市場での実施を支援するなど6項目を「一時的決定」として了承した。当初は、「次の基準作業分野の決定」が見込まれていたが、現行基準の実行を最優先取り組みとする。気候情報開示をめぐり米国の証券取引委員会(SEC)の基準が訴訟対象になるなど先行き不透明な中で、ISSBだけ先行的に生物多様性や人権等の基準化に取り組むのは、時期尚早との判断によると思われる。
ISSBは今月13日に開いた理事会で今回の「一時的決定」を全員一致で了承した。ISSBは昨年6月に気候・……
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