欧州人権裁判所(ECHR:仏ストラスブール)は9日、スイスの高齢女性(73歳以上)が2500人の団体として、同国政府の気候対策が十分ではなく人権侵害に当たるとして提訴していた訴訟で、原告勝訴の判決を言い渡した。同様に、各国政府を提訴していたフランスとポルトガルの訴訟については、原告適格を有さないとして訴訟を不受理とした。人権団体や市民団体は、不受理となった2件も提訴内容で却下されたのではなく、原告適格の問題によるもので、審理内容はスイスの訴訟と共通することから、スイス訴訟の勝訴は両訴訟の被告政府にも適用可能と指摘。さらにそれ以外の他国政府の気候対策の強化を促すものと評価している。
3つの訴訟に対する審理は、ECHRの大法廷で行われた。したがって今回の判決が最終判決とされる。判決内容は……
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