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シェールガスに暗雲、米国干ばつの影響(National Geographic)

2012-08-10 14:34:01

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アメリカ、ペンシルバニア州ブラッドフォード郡で、埋蔵天然ガスの水圧破砕(フラッキング)作業を行う採掘業者。干ばつの影響で河川の水量や地下水位が低下し、同州の多くの地域ではフラッキングの水使用が停止されている。

 取水停止措置がとられたのは、サスケハナ川流域のペンシルバニア州13郡とニューヨーク州1郡。2008年6月にフラッキング用の取水が許可されて以来、最も厳しい制限だという。

 フラッキング1回あたり、約1万5000キロリットルの水と複数の化学物質が消費される。地下に高圧注入して岩石層を砕き、クラック(割れ目)を作って天然ガスを噴出させる手法が普及。埋蔵量の豊富なアメリカでは、新しい国産エネルギー源「シェールガス」として近年注目されている。

 しかし、環境保護団体からは、「水供給や健康への悪影響など、危険性を看過できない」と非難の声が上がっている。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012080801&expand#title