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東京発電、箱根町で廃止された小水力発電を再開発(FGW)

2012-08-30 18:16:55

2011年に開発した華川発電所(茨城県北茨城市)に導入した須雲川と同じ横軸フランシス水車


東京電力の子会社、東京発電(東京・港区、中村寛征社長)は、箱根町にある1984年に廃止した小水力発電「須雲川(すくもがわ)発電所」を再開発すると、発表した。再生可能エネルギー発電としての新たな価値が出てきたためで、平成25年4月に運転開始の予定。

須雲川発電所は、1954

2011年に開発した華川発電所(茨城県北茨城市)に導入した須雲川と同じ横軸フランシス水車


年に神奈川県箱根町の旅館が建設した「横軸フランシス水車」利用の自家用発電所(出力120kW)。旅館ように活用されていたが、一般電力の普及等から昭和59年に廃止された。発電所は、廃止後、箱根町に譲渡され、水槽設備の一部は箱根町への水道水供給に利用されていた。他の設備は未利用のままとなっていた。

東京発電は同設備が十分使えるうえ、再生可能エネルギー法による固定価格買取制度(FIT)の買い入れ対象に小水力発電も加わったことから、再利用しても十分採算がとれると判断、地元との調整を進めてきた。再会工事は今年10月に着手し、来年4月に発電を始める予定。

 

1 須雲川発電所概要
(1)最大出力:190キロワット
(2)水 車:横軸フランシス水車1 台
(3)使用水量:0.58m3/s
(4)有効落差:41.84m
(5)発電電力量:年間約110万キロワットアワー
(一般家庭約250軒分の年間使用電力量に相当)

 

東京発電の報道発表: http://www.tgn.or.jp/teg/20120829sukumogawa.pdf

 

 

http://www.kankyo-business.jp/news/003154.php