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太陽光パネルのイー・コモンズ(大阪)、福島県の農地で200kWの「ソーラーシェアリング」事業展開へ(環境ビジネス)

2013-08-20 18:08:21

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solarasharing003太陽光発電パネルの施工、販売を手がけるイー・コモンズ(大阪府)は、日本で初めてJ-PEC(太陽光発電普及拡大センター)から補助金の交付を受けるマイスター環境サービス(福島県)の「遊休農地等賃貸利用型太陽光モデル実証事業」におけるソーラーシェアリングの工事を8月24日に開始する。

ソーラーシェアリングは、農地の上にパネルを設置して作物への最適な太陽光量を保ちつつ発電を行う仕組み。今回の発電規模は200kw。今まで数十kWの小規模なソーラーシェアリングは行われてきたが、このように大規模に行われるのも日本初となる。kの仕組みは、強すぎる太陽光は植物に有効に働かず光合成は増加しないという「光飽和点」の存在に着目し、農地の上に支柱を立てて組んだ架台に上に、間隔をあけて太陽光パネルを設置し、農作物と電力両方を得る事を目指している。

「遊休農地等賃貸利用型太陽光モデル実証事業」は、太陽光発電の普及を促進する「平成24年度住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策事業(福島実証モデル事業)」の採択案件。福島県会津地方における太陽光発電の普及拡大や、耕作放棄地などの有効利用の推進が目的とし、地上での農地栽培環境を確保しながら農地転用不要の環境づくりを実践する。

農林水産省は、これまで農地への太陽光発電設備等の設置は、支柱の基礎部分が農地転用にあたるとして認めてこなかった。しかし、農地における農業の適切な継続を前提に、これを「一時転用」として認めることとし、その指針をとりまとめ、2013年3月に、「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」を公表した。これによりソーラーシェアリングを行うことが可能となった。

 

http://www.kankyo-business.jp/news/005529.php