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東京海上ホールディングス、「2050年ネットゼロ」に向け、保険引き受けポートフォリオの脱炭素化促進に「NetZero Insurance Alliance (NZIA)」に日本の保険会社で初参加(RIEF)

2022-01-19 21:59:19

tokio001キャプチャ

 

 東京海上ホールディングスは19日、「2050年ネットゼロ」に向け、保険引き受けポートフォリオの脱炭素化を進める国際イニシアティブ「NetZero Insurance Alliance (NZIA)」に日本の保険会社として初めて加盟すると発表した。NZIAに加盟することで、NZIAの上部団体に相当し、業態を超えたネットゼロ移行推進の国際フォーラム「Glasgow Financial Alliance for Net Zero (GFANZ)」にも加盟する。保険業務での脱炭素化の国際的な動きに歩調を合わせる。

 

 同社は、マングローブ植林プロジェクトや自然エネルギーの利用等を通じて、グループの事業活動に伴うカーボン・ニュートラルを 8 年連続で達成している。今回のNZIAへの加盟では、本業の保険引き受け業務でのカーボン・ニュートラルを促進することになる。

 

 NZIAへの加盟に際して「わが国の保険業界では、すでに脱炭素社会の実現に向けた各種取り組みを進めているが、今後さらに、顧客との対話や保険引受を通じて、再エネの普及や脱炭素技術の開発等の支援が不可欠。 NZIAに加盟することで、脱炭素の目標達成に向けた保険業界の国際的なルール作りに積極的に関与していく」とコメントしている。

 

 同社はこれまでも、TCFDの創設メンバーに日本から唯一、専門家を派遣した経緯もある。傘下の東京海上日動も同日、金融機関の投融資活動に伴う温室効果ガス排出量オン計測、開示手法を開発する国際イニシアティブの「Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)」への加盟を決めた。

 

 保険会社が本業の引き受け業務において、ネットゼロを視点に置いて活動することは、事業活動の継続に際して保険加入を前提とする多くの企業の脱炭素化を促す役割が強まると期待される。

https://www.tokiomarinehd.com/release_topics/release/l6guv3000000dpm6-att/20220119_j.pdf