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「放射線遮蔽材料」開発 いわきの地場企業などが実用化目指す (福島民友)

2012-11-30 10:32:44

北都オーディオ商品開発部などが共同開発した放射線遮蔽材料
福島県いわき市の電子部品製造の北都オーディオは29日、同社商品開発部と化学品製造のエヌ・ティー・エス(長野県諏訪市)、信州大とともに放射線を遮蔽(しゃへい)し、線量を低減させる材料を共同開発したと発表した。実証実験を重ね、来年2月の実用化を目指す。
 

北都オーディオ商品開発部などが共同開発した放射線遮蔽材料
開発したのはマグネシウムとケイ酸アルミを主体とした金属。この金属と粘土を混ぜて乾燥させたものを細かい粉末にし、水に溶かして使用する。放射性物質に汚染された土などの対象物にかけると、浸透しながら結晶化し、放射性物質を閉じ込める仕組み。

 
 同社商品開発部とNPO法人いわき環境システム、エヌ・ティー・エス、福島高専の4者で実験チームをつくって効果を検証したところ、80%以上低減するという結果を得たという。おおむね、金属材料400グラムを含む2リットルの液体で約1平方メートルの範囲に散布できる。

 

 今後は時間が経過する中での変化もデータを蓄積する方針。すでに環境省などに除染技術として提案したという。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/1130/news7.html