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環境省が 東電原発事故の福島以外の7県の除染調査、公表 除染済み学校7割、森林はゼロ(環境省)

2012-11-30 22:32:04

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環境省は30日、東京電力福島第1原発事故によって汚染された、福島以外の東北、関東地方の7県を対象にした放射能の除染状況を公表した。対象は7県のうち、汚染状況重点調査市域に指定された58市町村(除染の予定がない市町村は除く)。それによると、8月末時点で、具体的な除染の予定が決まった施設のうち、学校・保育園で7割、公園・スポーツ施設で4割が除染済みだった。一方、住宅は予定の2割で、森林はゼロと、開きがあった。

対象は、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の7県。福島県は独自に市町村の調査をしているため除外されている。※福島県内の市町村を含む市町村ごとの結果については、除染情報サイト(http://josen.env.go.jp/)に掲載。

   結果の概要



  • 学校・保育園等の除染は1,500余りの施設が予定されている。そのうち8割以上が発注済みであり、約7割の除染が終了している。

  • 公園・スポーツ施設の除染は3,000余りの施設が予定されている。そのうち約6割が発注済みであり、約4割の除染が終了している。

  • 住宅の除染は約10万戸が予定されている。そのうち発注済み、除染終了は約2割にとどまっている。

  • その他の施設は、公共施設を中心に約1,600の施設の除染が予定されている。そのうち7割以上の除染が終了している。

  • 道路の除染は地域によって状況が異なるが、1,400km余りが予定されている。そのうち約5割の除染が終了している。

  • 農地・牧草地は地域によって状況が異なるが、15km2の除染が予定されている。そのうち約7割が発注済みであるが、終了しているものは一部である。

  • 森林は地域によって状況が異なるが、全国で5km2の除染が予定されているが、発注済みは一部である。



 

 環境省は「評価は難しいが、現時点の具体的な規模を把握するのが目的」と説明。

添付資料_進捗状況調査結果(8月末時点)取りまとめ[PDF 33KB]