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日本の温暖化対策が不十分な10 の理由~(KIKO) ドーハからの報告

2012-12-05 20:51:15

中東初のCOP。温暖化問題をエネルギー問題と捉える初の会議
KIKOのCOP18/CMP8通信 カタール・ドーハで、現地での日本のスタンスに対する途上国やNGOなどの見方をまとめたものがありましたので、紹介します。衆院選挙で国内はますます内向きになっていますが、同時並行で世界の動き、地球の未来を考えるのが先進国の責務です。

中東初のCOP。温暖化問題をエネルギー問題と捉える初の会議


<日本の温暖化対策についてのドーハでの視線>

一.2012 年12 月5 日時点で、2013 年1 月からの温暖化対策について何の計画も方針もない。(まさか)

二.25%削減目標は、国連に提出されてはいるものの、国内で何も担保されていない。(そうだったの?)

三.それどころか、原発事故後、目標を引き下げようとさえしている。(「引き上げ」の誤植でしょ?)

四.2013 年からは、国際的に義務づけられた排出削減は約束しない方針。京都議定書の義務にさようなら。(責任感ないのね)

五.国内の削減は進んでいない(リーマンショックで減っただけ。吸収源と海外クレジットで何とか-6%は達成見込み)

六.省エネ世界一に陰り。むしろ世界の効率向上に追い抜かれつつある。(寝てる間にカメに抜かれたウサギみたい)

七.再生可能エネルギー電力は、大規模水力を除けばわずか数%。世界に大きな遅れ。(技術大国日本のはずが…)

八.国内排出の6 割以上を占める経団連の行動は、これからも自主的取組み任せ(ボランタリーって、10 年前の話?)

九.原発頼みができなくなって、石炭火力増を計画(はっ?石炭??)

十. 現在のルールを大幅に緩めた二国間オフセット・クレジットへ邁進(“貢献”ではなく“妨害”かも)

これらはCOP の参加者には周知の事実だ。2020 年国内目標も途上国のための資金援助の準備もなくドーハにやってきた。そんな 状況で、下手に「日本は温暖化対策を頑張っている」と「アピール」すれば、ますますしらけるばかり。「“京都”を生んで“京都” を捨てた国」、それが日本に対するイメージだ。「震災後何もできていません」と告白する方が、まだ誠実かもしれない。

 

http://www.kikonet.org/theme/archive/kokusai/COP18/Kiko_COP18_No.3.pdf