HOME |福島県南相馬市旧太田村の玄米2点からセシウム基準値超 出荷停止。他はすべて基準の半分以上で、全量出荷(FGW) |

福島県南相馬市旧太田村の玄米2点からセシウム基準値超 出荷停止。他はすべて基準の半分以上で、全量出荷(FGW)

2013-10-19 23:00:27

農地の汚染は完全に除去できない。“汚染米”の監視を徹底できるか・・
農地の汚染は完全に除去できない。“汚染米”の監視を徹底できるか・・
農地の汚染は完全に除去できない。“汚染米”の監視を徹底できるか・・


福島県は18日、本年産米の全量全袋検査の結果、南相馬市原町区の旧太田村の農家2戸が生産した玄米2点から、食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える1キロ当たり110、160ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。また他に100ベクレルちょうどのコメが2件あったほか、他のコメもすべて基準値の半分以上の値を検出した。ただ、基準値を超えた玄米2件は隔離処分されるが、他は出荷可能と認められ、市場に流通することになる。
福島県によると、基準超のセシウムが検出されたのは作付再開準備区域から。作付再開準備区域では、事前に「平成25年産米に関する管理計画」を作成し、すべての稲の作付面積や米の生産量を確認、さらに全量全袋検査を実施することが出荷の条件となっている。

今回、3戸の農家で計100検体を検査した。このうち、玄米から110ベクレルが検出された農家は、8日の検査でも基準値超が確認されていた。160ベクレルが検出された農家は、全袋検査で玄米130袋のうち96袋が詳細検査に回り、1袋が基準値を超えた。

fukushimariceキャプチャ

2袋以外は、市場に出荷することが可能とされたが、それらのコメについても、いずれも基準値の半分以上のセシウム含有が明らかになっている。100ベクレル超は出荷不可だが、1ベクレルでも下回れば出荷化という線引きの妥当性が問われそうだ。

また消費者に、これらの50ベクレル~100ベクレルのコメについて、セシウム含有量の表示が十分される形になっていないほか、産地についても「南相馬市・旧大田村」の表示がされない限り、他の福島産コメに対しても、疑念が生じることになりかねない。

 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/suiden_syousai_131018.pdf