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FoE International がエネルギーに関する報告書「Good Energy, Bad Energy」を発表(FOE) 「エネルギー主権」を市民の側に取り戻そう

2013-11-09 21:43:47

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foei1FoEインターナショナルがエネルギーに関する報告書「Good Energy, Bad Energy」を発表しました。現在の世界のエネルギーシステム、すなわち私たちがエネルギーを生産・分配・消費する方法は、持続不可能かつ不公平であり、また、コミュニティーや労働者、環境を害し、気候変動に悪影響を及ぼしています。

 

報告書「Good Energy, Bad Energy」では、なぜ公平かつ持続可能で気候変動に悪影響を及ぼさないエネルギーシステムの導入が急務となっているのかを説明しています。


≪キーポイント≫

・現在の世界のエネルギーシステムは、持続不可能かつ不公平であり、また、コミュニティーや労働者、環境に負荷を与え、気候変動に悪影響を及ぼしています。これは根本的には力関係の問題であり、一般市民やコミュニティーに対して力で勝っている企業やエリートの権力と利益が問題なのです。

 
・現在世界が依存している破壊的なエネルギー源は、気候変動の他、土地収奪、大気汚染、森林や生態系の破壊、人権侵害、健康被害や早期死亡、危険な仕事、地域経済の破綻といった多くの社会問題や環境問題、争いを引き起こしています。







 

・FoEインターナショナルは、気候変動に悪影響を及ぼさず、公平で持続可能なエネルギーシステムを構築することは可能であると考えています。このエネルギーシステムは、すべての人にエネルギーにアクセスする基本的権利を保障し、世界中のコミュニティーの権利と様々な生き方を尊重するものです。これを実現するために、私たちは企業に立ち向かい、政府のエネルギーに関する決定を真に民主的にさせていく必要があります。

 
・私たちは早急に、地域に適し、気候変動に悪影響を及ぼさず、入手しやすく、すべての人にとって影響の少ないエネルギーに投資する必要があります。また、人々が基本的ニーズを満たし、豊かな生活をするために、多くのエネルギーを必要としないよう、エネルギーへの依存を低減しなければなりません。

 

・私たちは破壊的エネルギーの新たなプロジェクトを中止し、既存の破壊的エネルギー源を廃止する必要があります。そして、影響を受けているコミュニティーや労働者の権利が尊重され、その移行期間中に彼らのニーズが満たされることが確実となるようにしなければなりません。

 

・この移行を実現するため、私たちはまた、人々や環境のニーズよりも企業のニーズを優先する取引や投資のルールの改正にも取り組む必要があります。

 

・私たちのビジョンは「エネルギー主権」という概念で表すことができます。これはエネルギーを利用する権利であり、持続可能社会を実現するために、持続可能なエネルギーや持続可能な消費パターンを選択する権利です。

 

報告書「Good Energy, Bad Energy」をダウンロードする(PDF 17MB)

サマリー版「Good Energy, Bad Energy」をダウンロードする

 

http://www.foejapan.org/energy/news/131108.html