HOME |JR西日本 北陸トンネルの湧水を利用した小水力発電の実証実験へ(FGW)  |

JR西日本 北陸トンネルの湧水を利用した小水力発電の実証実験へ(FGW) 

2013-12-27 23:44:17

hokurikutunnelimages
hokurikutunnelimagesJR西日本は、北陸トンネル内で生じる湧水を活用して小水力発電を起こす実証実験に乗り出す。トンネルの湧水は鉄道会社にとって、歓迎すべからざるものだったが、うまく発電できると、新たな収益源になる可能性が出てきた。計画では1.2kwの発電規模を持つ小水力発電所を平成26年に建設、実証実験の成果が得られれば、各地のトンネルで発電が可能になる。

 

実証実験の対象は、北陸本線の敦賀~南今庄駅間にある北陸トンネル(福井県敦賀市)。トンネルの長さは約14キロメートルで、トンネル内の湧水流量は毎分約0.17立方メートルあるという。この湧水をトンネル外に流すために設置している排水路水路に、小水量、低落差でも発電できる縦軸クロスフロー水車を設置する。

発電容量は1.2kw、発電量は毎年約1万kwh(一般家庭 約3世帯相当分)と小規模だが、これまで排水して捨てていた水量を利用して発電すると、再生可能エネルギー発電の固定価格買い取り制度(FIT)によって売電収入を得ることができるほか、CO2排出削減量も毎年約6.9トン見込める。実験は平成26年1月中旬から平成26年度末まで行い、その後に事業化の可能性を判断するという。

 

http://www.jpubb.com/press/image.php?item=524979