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資料:気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)最終提言(日本語版)

2017-10-23 16:10:42

TCFD1キャプチャ

 

 金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures: TCFD)が、2017年6月29日にとりまとめた最終報告書の日本語版が公開されました。

 

 最終報告書は、2016年12月に公表したPhase II Reportに対するパブリックコンサルテーションの結果を踏まえ、TCFDの提言としてとりまとめられました。今年7月にドイツ・ハンブルグで開いたG20サミットに報告され、サミット首脳宣言の付属文書の「ハンブルグ行動計画」に盛り込まれています。

 

 報告書は、金融市場に不可欠な機能の一つとして、情報に則った効率的な資本配分決定ができるよう、リスクの価格付けを行うこと、と明記しています。そのうえで、この機能について、現在及び過去の運用・財務報告が正確かつタイムリーに開示されることが基本、と述べていまする。そして、金融市場は、気候変動関連情報についても、このようにリスクの価格付けをし、運用・財務報告で開示することを求めています。

 

 タスクフォースは、こうした気候関連財務情報開示を進めるための開示方法について、4つの提言を示しています。①すべての組織が採用可能である②財務報告に含まれる③(資本配分などの)決定を行う際に有益な、財務的影響に関してフォワードルッキングな情報を提供するように作られている④より低炭素方の経済への移行に関連したリスク及び機会に強い重点を置くーー。

 

 提言は、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標、という組織運営の中核的要素である4つのテーマを中心に組み立てられています。これらの提言は、気候関連財務報告がまだ初期段階にあることを認識した上で、気候関連リスク及び機会を適切に評価し価格付ける投資からの能力を向上させるための基礎を提供する、としています。

 

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