日本政策投資銀行 サステナビリティボンド正式発行 3億ユーロ。環境格付け融資とグリーンビルディング認証融資に活用(RIEF)
2015-10-22 22:36:59
日本政策投資銀行(DBJ)は21日、社会的責任投資債(SRI債)の一種であるサステナビリティボンド3億ユーロ(約400億円)を正式に発行した。主幹事はMerill Lyunch Internationalなど欧米4金融機関。
サステナビリティボンドは、急速に拡大しているグリーンボンドと全く同じではないが、今回のDBJのボンドは、米金融機関らが制定したグリーンボンド原則(GBP)が示す4つの柱を踏まえている。それらは①調達資金の使途②資金供給先選択プロセス③資金管理④情報開示、である。
ボンドは評価機関のサステイアビリティクス社による第三者評価を得た。それによると、まず調達資金の使途は、DBJがこれまで展開してきた環境格付け融資とグリーンビルディング認証の両格付け融資資金及びリファイナンス資金に限定して提供する。
両格付けのうち、前者の環境格付け融資での格付けがA、B、Cのいずれかに分類されたものと、グリーンビルディング認証では、3、4、5の評価(☆)を得たものを対象とする。
発行されたボンドは、主に欧州のSRI系投資家などに購入された。主な購入先としてDBJは、JSPF、Pictet Asset Management、IKEA、Raiffeisen Kapitalanlage GmbH等の名前を開示している。また投資家属性別では、銀行が61%、アセットマネジャー13%、保険会社11%、中央銀行・公的機関7%、その他8%となっている。
投資家の地域別では、欧阿中東が97%、米国オフショア3%で、ユーロ建てということもあって、圧倒的に欧州市場での販売となった。
Bank of America Merrill Lynchの欧州グリーンボンド債券資本市場部責任者である マーティン・ミルズ氏は「昨年のグリーンボンドに次ぐ第1回ユーロ建サステイナビリティボンドの発行によって、DBJが、急速に拡大するSRI債発行市場におけるリーダー的位置付けがより明確になった」と述べている。
本起債の内容 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2015/html/0000020701.html