一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

株式会社国際協力銀行（JBIC）は、27日、英ブリテッシュガス（BG Group plc）傘下で、石油・ガス資産を保有する持株会社である英国法人BG Energy Holdings Limited（BG）との間で、日英の間の戦略的関係構築を通じた日本でのLNGの長期安定的な確保及び日本企業の事業参画機会の創出を目的とする覚書を締結しました。

BGグループは、世界20カ国以上で天然ガスの上下流一貫操業を行う英国のガスメジャーであり、BGグループが実施する液化天然ガス（LNG）事業から調達したLNGをポートフォリオ型契約^*1の形で供給しています。同グループは既に、日本の電力会社等とのスポット契約・中期契約を通じて日本へのLNG供給を行っているほか、東京ガスや中部電力との間で、豪州クイーンズランド・カーティスLNGプロジェクト^*2を含む複数のLNG供給源からの長期引取契約を締結するなど、日本のLNGの長期安定的な調達にとって重要なパートナーとなっています。

 

今回の覚書締結により、JBICとBGは、BGグループが実施する天然ガス開発プロジェクトに関する定期的な協議を行うことや、BGと日本企業が実施する事業への金融面での協力を検討すること等を予定しており、両者の緊密な情報・意見交換を通じて日本企業の事業参画機会が創出され、日本への安定的なLNG供給に寄与することが期待されます。

 

JBICは今後も、こうした取組みを通じて、天然ガス開発・LNG調達における重要なパートナーとの戦略的関係を構築すると共に、日本企業の事業参画機会の創出や初期段階からの案件形成に取組むことで、日本のエネルギー資源の安定的な確保に貢献して参ります。