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福島の汚染土壌投棄問題 官房長官が謝罪(各紙) 鹿島など元受ゼネコン4社は沈黙のまま 一部に「脱請負」意識も

2013-01-07 21:32:54

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maedakensetsulogo菅義偉官房長官は七日の記者会見で、福島県内の放射性物質の除染作業で手抜き懸念が発覚した問題に触れ、「絶対あってはならないことで極めて遺憾だ。環境省も調査に着手しているので、厳正に対応していかないと国民に申し訳ない」と謝罪した。一方、除染作業を請け負った鹿島、大林組、大成建設、前田建設工業の4社は沈黙を続けている。


 会見で菅氏は、「除染を含めて、復興がなかなか進んでいないと認識している。首相も、全閣僚が復興担当という思いでと指示しているので、復興を加速させたい」と付け加えた。 土壌や草木などに拡散した放射性物質の除染作業をめぐっては、請負業者の一部が汚染土壌を河川などに不法投棄した可能性が指摘され、報道では担当者による多くの告発がなされている。

除染事業を請け負ったゼネコン4社はこれまでのところ、この件に関してはプレスリリースなどの形での説明を一切していない。7日付けで更新された前田建設の小原好一社長談話(プレジデントトーク)では、除染問題には触れてはいないが、自民党政権で公共事業の復興需要が高まることへの期待を示しつつ、「これらは一時的なものであり、中長期的な見通しとして、建設投資は縮小する」と指摘、「脱請負」「グローバル化」「環境経営」を今後の中期計画の柱に据える、と指摘している。

脱請負は結構だが、これまでの請負責任をしっかり果たしてもらいたい。