HOME10.電力・エネルギー |M9南海地震で大阪水没 津波5・5メートル、関西大試算(各紙) |

M9南海地震で大阪水没 津波5・5メートル、関西大試算(各紙)

2011-06-24 15:13:52

各紙の報道によると、関西大社会安全学部学部長の河田恵昭教授は、東日本大震災と同じマグニチュード(M)9・0級の南海地震が起きた場合、大阪に押し寄せる津波の高さが5・5メートルとなるほか、大阪府内の平野部の大半が水没する恐れがあるとの試算をまとめた。大阪市内で開かれた共同通信社のきさらぎ会の講演で明らかにした。河田教授は「防災計画には最悪のシナリオが必要だ」として、大都市に特有の地下鉄や地下街への浸水対策や、防波堤の整備などを訴えている。文部科学省地震調査研究推進本部や河田教授によると、南海地震の30年以内の発生確率は60%程度。M8・4と想定され、大阪湾を襲う津波の高さは2・5メートルとされていた。Mが0・2増加すると、津波の高さは平均1・3倍に。M9・0なら想定より3メートル高くなる。地盤の高さから、大阪市内では府本庁舎や大阪城がある海抜20メートル以上の上町台地を除くほぼ全域が水没する恐れがある。