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日本製紙が石巻工場で 東日本大震災の木質系がれきを燃料として受け入れ(FGW)

2011-08-22 17:51:10

日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄)は石巻工場(宮城県石巻市)で、東日本大震災で発生した木くずなどの木質系がれきを燃料とする「1号バイオマスボイラー」の連続運転を開始した。さらに、併設される「N1タービン」において本格的に自家発電も始めた。

 木質系がれきを燃料としたバイオマスのボイラー・バイオ発電は、宮城県知事からの要請を受けて準備を進めていた。石巻工場では、8月10日に6号重油ボイラーを稼働しており、今回のバイオマスボイラーの稼働で、工場全体の電源供給体制がほぼ整ったことになる。

 

 本格的に稼働した1号ボイラーは、広域石巻圏(石巻市、東松島市、女川町)における瓦礫を破砕処理して燃料とし、同ボイラーで焼却する。8月22日より試験的に石巻工場に瓦礫を搬入し、今後、正式に宮城県との契約が締結されれば、年間約12万トンの瓦礫を燃料として活用していく予定。

なお、石巻工場で発電した電力の一部は、東北電力に対し最大4万キロワット(一般家庭約10万世帯相当)を供給する。すでに東北電力への売電は8月21日より開始している。