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「日本政府の無責任ぶりは犯罪的」「文明国のやることとは思えない」 相次ぐ海外報道の日本批判  国内マスコミとは大違い(FC2)

2011-08-31 11:06:31

ドイツが8/26に放送した番組 Die Folgen von Fukushimaに日本語訳をつけたyoutubeがアップされています。海外では福島原発事故はどのように報道されているのか、日本はどのように見られているかを知るのに参考になる動画だと思います。



海外には日本の原子力ムラの利権まみれの正体はとっくに見透かされています。海外の報道機関はどこかの国のマスコミと違い、当局に都合の悪いことは見なかったことにしてくれたりはしません。

イギリスの専門家に「日本政府の無責任ぶりは犯罪的だと思う」「文明国のやることとは思えない」と言わしめた日本という国家の信用は既にどれほどがた落ちになってるのでしょう?国際社会で信頼を取り返すのは可能なんだろうかと心配になってしまいます。
次期首相となる野田氏も代表戦に破れた海江田氏や前原氏も脱原発に消極的な政治家達であること、脱原発が争点にならなかったこと、これは海外ではどのように報道されるのでしょうね?
◆ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後(日本語字幕)<iframe width=”640″ height=”390″ src=”http://www.youtube.com/embed/5n_3NK-tsOU” frameborder=”0″ allowfullscreen></iframe>
 

【追記】
動画が削除されたようなので、書き起こしておいたナレーションをこちらに記しておきたいと思います。

 

この美しい風景が悪夢の舞台です。日本屈指の豊かな農地福島県。都会の人の観光地としても人気だ。原発事故でその広域が汚染されてしまったのだ。

大沢さん(61歳)は本宮の農家。原発からは80キロ離れている。

畑で採れたジャガイモ・ナス・ネギを隣町の市民放射能測定所に持ち込んだ。

原発事故以来自分で栽培した野菜は食べていない。放射能汚染を恐れたからだ。

「政府の発表はもはや信用できない。最初から事態を小さく見せようとばかりしている。直ちに健康に害がないの繰り返し。正確な数値も出さないまともな測定もしない。汚染問題の中にみんなを放置した」

事故後大沢さんはすぐ作物の検査を行政に依頼したが「畑は20・30キロ圏から遠く離れている。検査の必要はない」と断られた。

市民放射能測定所の意見は正反対である。汚染のない作物はない。特にセシウム137がひどいからだ。

「こんな汚染数値の場所は本当は絶対避難するべきです。」
大沢さんのジャガイモも例外ではなかった。

原発から60キロ離れた伊達市のシイタケからは1キロあたり7000ベクレルの汚染が測定された。基準値は500ベクレルだ。

「もはや食べ物ではなくて放射性廃棄物です。」
汚染調査は本来県の食品衛生検査所の管轄だがほとんどパンク状態である。コンセプトもない人でも計測器の数も追いつかない。

「一般の方の検査はお断りせざるをえません。我々が選んだサンプルを検査し判断を出しておりますが、それだけで手一杯の状態です。市民の検査も引き受けたら、役所の仕事に手が回りません。」
我慢強い日本人もだんだん食品の汚染問題に気付きはじめている。野菜、緑茶に続いて牛肉。
原発を所有する東電の反応は?
今までと同様ノーコメント、管轄外の一点張りだ。
「私たちの仕事は原発の中です。測定は国と地方行政の管轄で私達はお手伝いするだけ。ですからコメントできません。」
(記者会見場にて)大沢さんの農作物検査結果について我々が質問すると原発担当大臣はうろたえるばかりだった。危機管理担当の役人達は長々と書類をチェックしたあげく、大臣はついに不備を認めた。

「万全の監視体制のつもりでしたが牛肉問題で検査の強化の必要が認められました。今後汚染食品が出回ることを防止しなければなりません。」

一方グリーンピースは独自の調査結果を発表。魚も汚染されていた。

「魚は相変わらず高濃度のセシウムに汚染されています。原発から55キロ離れた所まで調査した魚の半分が基準の500ベクレル/キロを大きく上回っていました。汚染が広範囲であることを物語っています。
日本人の主食、米も同じ運命のようだ。大沢さんの田んぼの土は二度検査所に提出された。最初の検査は合格したが二度目の結果は公表されない。

「今年も作付けを出来るか知りたかったので、自費で独立の研究所に検査をしてもらった。5万3千ベクレル/キロのセシウム137が検出された。基準値の7倍だ。米作りはあきらめた。」
福島市のほとんどの住民はこうした汚染数値を知らされていない。

おりしも夏祭り、売られている物は何でも食べる。
空中線量が下がって以来人々は日常生活に戻った。
子供の被曝許容量が20ミリシーベルト/時に引き上げられたことへの怒りも、忘れ去られたようだ。

英国クリストファー・バズビーのような専門家はまさにそのことに警笛を鳴らす。

「日本政府の無責任ぶりは犯罪的だと思う。子供に平気で高い被曝をさせている。都合がいいというだけで短時間でこれほど基準を変えてしまうとは。この判断は間違いなく多くの子供を死に至らせるだろう。文明国のやることとは思えない。」
だがまさにここは原子力ムラの国なのだ。権力を握る電力会社、政治家、官僚が原発のあらゆるスキャンダルを隠蔽し、たいしたことがないように見せてきた。何兆円ものビジネスを守るために今回も同じ手段を使おうとしている。

大沢さんはまさに文字通りそれを「身」をもって体験した。
「自分の体がどれくらい放射能被曝しているか検査したかった。だが福島大学には拒否された。市民の検査はしないと。友人は隣の県の病院に問い合わせた。ところが福島県知事から福島県民の診察を受け入れないよう指示されているそうだ。」

そのような指示の出された事実はないと当局は言う。しかし大沢さんは農家を捨てなければならない。自宅で毎時90マイクロシーベルトを測定したのだ。9日間で原発作業員の年間許容量に達する数値だ。原発から80キロも離れた場所なのに。
(クリストファー・バズビー氏)「これは人間の想像力を超える惨事です。制御不能の状況であることは当初から明らかだった。どうしたらいいのか誰にもわからないし簡単な答えもない。これは人類史上最悪の惨事だと思う。」

福島の至る所に人々はひまわりを植えた。土の中の放射能を吸収すると言われている。

(ここまで)

 

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